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2016年開幕投手 最速157km/h、プロ野球史上最速左腕!《菊池雄星》

菊池雄星

 

埼玉西武ライオンズ #16
Kikuchi yusei.jpg
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 岩手県盛岡市
生年月日 1991年6月17日(24歳)
身長
体重
184 cm
98 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2009年 ドラフト1位
初出場 2011年6月12日
年俸 5,500万円+出来高(2016年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

 

 

【経歴】

 

①最速154km/hをマークし甲子園を湧かせる花巻東高校時代

 

岩手県盛岡市生まれ。小学3年生の時に見前タイガースで一塁手として野球を始める。

盛岡市立見前中学校では盛岡東シニアでプレー。この頃から本格的に投手へ転向した。

3年春に東北大会準優勝。東北選抜の一員に選ばれると全国大会準優勝に貢献し、花巻東高校に進学。

 

高校1年時、第89回夏の甲子園に出場。

一回戦・新潟明訓高校戦にリリーフ登板し5回を1失点に抑えるもその1点が決勝点になり0-1で敗退。

2年春には球速が149km/hまで達した。夏は県大会準々決勝で敗退。

 

 

 

3年春に秋の試合内容が高く評価され、逆転で第81回選抜に出場。

初戦の鵡川高校戦では最速152km/hを記録、9回1死まで無安打の投球で完封。

その後も2完投1完封の好投を見せ、清峰高校との決勝まで残った。

しかし、今村猛(現・広島)との投手戦になるも0-1で敗れ、岩手県勢初の優勝とはならなかった。

 

3年夏は春に続き第91回選手権に出場。

岩手県勢では夏の甲子園41年ぶりのベスト8進出を決めた東北高校戦では自己最速となる154km/hをマーク。

準々決勝では今宮健太(現・ソフトバンク)を擁する明豊高校と当たり、4回までパーフェクト投球を見せ、7-6で勝利するも、腰痛を訴え5回にベンチに退いた。

準決勝の中京大中京戦では背筋痛のため先発せず、4回2死満塁から登板するも打ち込まれ、わずか11球でマウンドを降板、1-11で敗れた。

その後の精密検査で、左の5本目の肋骨が折れていたことが判明した。

 

www.youtube.com

第91回全国高校野球大会 花巻東 菊池雄星投手(2回戦~準々決勝) - YouTube

 

 

②プロ入り後、最速157km/hをマークし球史に残る左腕へ

 

ドラフト会議前にはメジャーリーグ球団からも注目され、元々の志望もありアメリカでのプロ入りも考え、国内12球団に加えメジャー8球団とも面談

全球団との面談終了後には、「どちらも素晴らしいと思った。今は決めかねている。どちらも行きたいのが正直な気持ちで、話を聞く前から迷っている」と語った。

10月25日に「まだまだ自分のレベルでは世界で通用しないと思った。日本の方全員に認められてから、世界でプレーしたいと思いました」として日本のプロ野球でプレーすることを表明。

 

ドラフト会議当日は、6球団による1位指名を受け、競合の末、西武が交渉権を獲得。

11月21日に契約金1億円+出来高5000万円、年俸1500万円(金額は推定)で仮契約し、背番号は「17」に決まった。

 

 

▶︎2010年

1月19日、球団から登録名を「雄星」とすることが発表された。

シーズンでは左肩痛の発症により一軍登板はなく、二軍戦でも5月4日以来登板はなくリハビリに終始した。

オフにはホリプロとマネジメント契約を結び、12月24日には本人の希望により登録名を本名の「菊池雄星」に変更すると発表された。

 

▶︎2011年

フォームをスリークォーターに戻し、開幕一軍入りを果たす

中継ぎ投手としてベンチ入りするも登板機会は無く4月22日に登録抹消となった。

二軍で調整した後、6月12日の阪神戦で一軍初登板・初先発するも2回1/3を4失点で降板。

それでも初めての一軍登板を終えた嬉しさからか、試合後のインタビューでは涙を流した。

その後二軍での調整を経て30日のオリックス戦に先発し、5回を2失点でプロ初勝利を挙げた。

8月18日の楽天戦では8回まで無失点の好投をし、9回表に山崎武司に通算400号本塁打を打たれたものの、初完投勝利

8月31日には、故郷・岩手県での試合に登板し、打線の援護がなくプロ初黒星を喫したもののシーズン2度目の完投。

結局9試合に先発し4勝を挙げ、防御率4.14だった。

 

▶︎2012年

開幕を二軍で迎え、稲尾和久の背番号『24』永久欠番となることを記念するメモリアルゲームとして開催された7月1日の日本ハム戦で一軍に昇格し先発。

勝敗はつかず、8回を投げ6安打3失点の投球だったが、プロ入り後の最速となる150km/hを記録。

15日のオリックス戦では6回から登板し4回を無失点に抑え、プロ入り後初セーブを記録。

8月から9月にかけては8試合に先発し3勝2敗、防御率2.20、WHIP1.05と好投を続けた。

12月4日に300万円増の年俸2300万円で契約更改した。

 

▶︎2013年

開幕一軍入りし、3月30日の日本ハム戦では高校の後輩となる大谷翔平と対戦し、2三振に抑えた。

4月13日の楽天戦では9回を3回無失点に抑え、プロ入り後自己最速となる153km/hも記録する投球でプロ入り後初完封勝利を挙げる。

6月12日の中日戦では9回1死までノーヒットノーランの好投を見せる。

7月5日のロッテ戦で9勝目を挙げ、オールスターに初選出される。

しかし後半戦からは2試合連続で4失点を喫し、7月から異変があったという左肩の炎症で8月7日に登録抹消された。

そのままシーズンを終え、自身初の二桁勝利を目前で逃すという悔しい1年となった。

シーズン終了後、背番号を「16」へ変更。

 

▶︎2014年

前年に続き、開幕一軍入りしローテでの活躍が期待された。

しかしこの年は思うように調子が上がらず、前年の活躍から一転不振に陥る。

防御率は3.54と悪くなかったが、規定投球回数に届いていないにも関わらずリーグトップの78個の四球を与えるなどコントロールに苦しんだ。

最終的に前年を上回る23試合に登板したものの5勝11敗と大きく負け越す結果となってしまった。

 

▶︎2015年

9月13日、ロッテ戦の初回にプロ入り後の自己最速を更新する155km/hをマークする。

更に続く2回にはプロ野球一軍戦における左腕史上最速となる157km/hを記録した。

シーズン全体では、9勝10敗・防御率2.84と前年より好成績を残した。

しかし、四球の数はチームトップの55を記録し、まだまだ改善の余地が見られた。

 

www.youtube.com

【プロ野球パ】衝撃の157キロ!雄星が左腕史上最速の剛球披露 2015/09/13 L-M - YouTube

 

▶︎個人年度別成績はこちら(2015年シーズン終了)※太字はリーグ最多


 
所属球団
 

 

 





 





 

 


 
 



 

 

 

 



 




2011 埼玉西武 10 4 1 0 0 2 0 0 .800 231 54 .1 63 6 8 3 24 1 0 26 25 4.14
2012 埼玉西武 14 4 3 1 0 0 0 0 .571 339 81 .1 75 5 25 1 57 3 0 34 28 3.10
2013 埼玉西武 17 9 4 0 0 3 3 1 .692 441 108   79 5 44 3 92 2 0 28 23 1.92
2014 埼玉西武 23 5 11 0 0 1 0 0 .313 615 139 .2 133 9 78 5 111 7 1 61 55 3.54
2015 埼玉西武 23 9 10 0 0 0 0 0 .474 542 133   97 9 55 2 122 5 1 48 42 2.84
  通 算 87 31 29 1 0 6 3 1 .517 2168 516 .1 447 34 210 14 406 18 2 197 173 3.02

 

【表彰】

・「ジョージア魂」賞:1回(2013年度第4回)

 

 

【歴代の速球派左腕!!

 

▶︎石井一久(最速156km/h)

www.youtube.com

 

▶︎石井弘寿(最速155km/h)

www.youtube.com

 

▶︎A・チャップマン(最速171km/h)

www.youtube.com

 

 

 【その他の情報】

 

▶︎「覚醒」の背景

西武・菊池雄星はこうして「覚醒」した|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva|Baseball

 

▶︎菊池雄星がこだわっていること

“岩手の星”菊池雄星が今もこだわっていること。~パワーピッチングで脱皮なるか~ - プロ野球 - Number Web - ナンバー

 

▶︎速い速球を投げるポイント!

埼玉西武ライオンズ 菊池 雄星投手(花巻東高出身) | 2014年インタビュー | 高校野球ドットコム

 

・投球フォームは「外旋が一番効く」というスリークォーターだが、「スリークォーターの意識だとオーバースローになる」ため、「サイドスローを意識することでスリークォーターで投げている」という。クイックは高校時代には1.0秒台を記録していた。

 

・趣味は読書で、本題に費やす額が月に数万単位に時期があった。

 

・理想の投手にはランディ・ジョンソンを挙げている。球速へのこだわりがあり、世界最速を計測したアロルディス・チャップマンも目標としている。