2016年 両リーグ一番乗りの完封勝利!2013年の日本シリーズMVP《美馬学》
【美馬学】
東北楽天ゴールデンイーグルス #31 | |
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2012年8月1日、こまちスタジアムにて
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基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 茨城県北相馬郡藤代町(現:取手市) |
生年月日 | 1986年9月19日(29歳) |
身長 体重 |
169 cm 75 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2010年 ドラフト2位 |
初出場 | 2011年4月13日 |
年俸 | 3,500万円(2016年) |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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【経歴】
①プロ入り前
藤代町立藤代中学校時代は軟式野球部に所属し、第23回全国中学校軟式野球大会ベスト8の成績を残す。
藤代高校進学後は1年からレギュラーとして活躍。2年春にはセンバツに出場するも、夏からはケガを繰り返し、一塁手として起用されることもあった。
高校の2年先輩には井坂亮平がおり、後の中央大学進学はその繋がりで「なんとか入れた感じでした」と語っている。
中大進学後には硬式野球部に所属。球速を伸ばし、最速153km/hをマーク。
大学でもケガに悩まされ、2年時と4年時には肘の手術を経験した。
4年春には13試合中10試合の登板で2部優勝に貢献し、MVPを受賞する。野球部の2年後輩には澤村拓一がいる。
東京ガスに入社後もケガのためスタートが遅れるも、都市対抗予選ではクローザーとして4試合を無失点に抑える投球で本選出場に貢献。
榎田大樹は同期で、プロ入り後も自主トレを一緒に行う仲である。
②プロ入り後
2010年のドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルスから2位指名を受け、入団。背番号は「31」。
▶︎2011年
新人で唯一開幕戦一軍登録となった。
4月23日の対北海道日本ハムファイターズ戦で同点で迎えた9回表の1イニングを2奪三振を含む三者凡退の内容で、その裏にチームがサヨナラ勝利でプロ初勝利投手となる。
しかし6月には右肘に痛みを感じて登録抹消となり、3ヶ月の治療を経て二軍の最終戦で復活した。
▶︎2012年
監督の星野仙一のアドバイスもあり、肘の負担の少ない先発に転向する。
二軍で4試合に登板し、25回2/3を投げて1勝2敗、防御率3.16の成績を残し、一軍昇格。
4月26日のオリックス・バファローズ戦でプロ初先発。5月13日のオリックス戦でシーズン初勝利。
5月28日の東京ヤクルトスワローズ戦で交流戦初先発、プロ初完投勝利を挙げた。
9月は先発ローテーションの先頭となり、エース級とばかり当たったため4戦全敗となった。
シーズン最後まで先発ローテーションの座を守って8勝10敗、防御率3.08の成績を残した。
▶︎2013年
前年に引き続き先発ローテーションに定着し、5月上旬までに4勝を挙げるが、リーグワーストの被本塁打を記録するなど調子は良くなかった。
その後はシーズン中に2度の登録抹消となるも、10月19日に一軍復帰し、同日の千葉ロッテマリーンズとのクライマックスシリーズファイナルステージの第3戦に先発登板。
被安打4、三塁を踏ませない好投で「プロ入り初完封」勝利を収めた。
巨人との日本シリーズでは、第3戦で先発登板。6回裏、投手強襲安打の打球を受けて降板したものの、5回2/3を投げて4安打無四球無失点の内容で日本シリーズ初勝利を挙げる。
その後、3勝3敗で迎えた第7戦でも先発し、6回無失点に抑えて今シリーズ2勝目。チームは球団初の日本一となり、美馬がMVPに選出。
10投球回以上を投げて無失点は日本シリーズ史上5人目、初出場投手としては史上2人目。
▶︎2014年
1月10日には出身地の取手市から、市特別功労表彰を授与。
同月12日には、共通の知人による紹介で3年間交際してきたサントス・アンナとの結婚を発表した。
前年の日本シリーズMVPや結婚で更なる活躍が期待されたが、試合を壊すことが多く、2勝9敗と期待を裏切ってしまった。
▶︎2015年
この年もなかなか好投しても勝ち星がつかず、9試合目の先発となった、6月3日のヤクルト戦でようやく初勝利を記録。
しかし、本拠地のコボスタ宮城では2013年から13連敗を喫するなど負けが先行。
8月2日のオリックス戦で3勝目をマークするも、右肘の違和感を訴え5回を投げ終え降板。
その後、右肘の関節炎と診断され、9月1日に右肘のクリーニング出術を行った。これで肘の手術は学生時代を含めて4度目となる。
▶︎2016年
開幕5戦目の千葉ロッテ戦に先発。9回を僅か96球で散発3安打に抑えシーズン初登板をプロ入り後初の完封で飾った。この完封勝利は、両リーグで一番乗りだった。
2016/3/30 ロッテ対楽天 楽天美馬「びっくり」96球無四球でプロ初完封 - YouTube
【表彰】
・日本シリーズMVP:1回(2013年)
【その他の情報】
・169cmと小柄ながら、スリークォーターから平均142km/h、最速153km/hのストレートを武器とする速球派。
・ニックネームは「ダックス」。低身長ながら60cm以上の太腿と足が短いという理由から、田中将大が小型犬のミニチュアダックスフンドをもじって名付けた。